グローバルな金融経済の動向を、ユニークな視点を交えてお伝えいたします。

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好調なドイツ経済


 株の動きを見ていると、主要国の景気は全く冴えないように思えて来ますが、
実際には国によって状況はまちまちです。

 例えば、米国景気は、個人消費も企業活動ともに下向きで懸念は高まってい
ますが、ドイツの経済は「絶好調」に近い雰囲気さえあります。

 先日発表された、ドイツの第2四半期のGDPは第1四半期に比べて2.2%で、
年率に換算すると中国やインド並みの9%以上の成長という数字になり、これは
東西ドイツ統一後最高の水準です。

 ユーロ圏諸国は全般に緊縮財政を行っていて、隣国のフランスは来年の成長
見通しの下方修正を発表しているような状況なのに、緊縮財政の先頭を走って
いたドイツ一国だけは例外的に好調に成長しているのです。  

 主な要因はユーロ安で、新興国向けの輸出が好調であることですが、この結
果、ドイツの製造業の景況感は絶好調です。
 
 通貨ユーロが割高で、域外での輸出拡大が難しい状況の時はユーロ圏内への
輸出で食いつなぎ、ユーロ圏が不調になるとそれに伴うユーロ安を武器に域外
への輸入にドライブをかけるわけですから、ドイツにとって通貨同盟はこれま
でのところ、とても上手い具合に機能しているようです。
 
 もちろん、ユーロ圏の他の国に危機が起こると、ドイツにその尻拭いの請求
書が回ってくるという、ドイツにとってはマイナスの面もありますが、最近の
好調なドイツ経済は、ユーロ圏というシステムが意外に強靭な面があるかもし
れないと思わせるものです。

 話は変わりますが、ドイツ製造業の強さは、単に為替レートだけの問題では
ありません。

 それを示すデータは日本にもあります。昨年の日本のブランド別の輸入車で
はドイツ車の独壇場で、1位フォルクスワーゲン、2位メルセデス・ベンツ、3
位BMW、4位アウディといった具合です。その次は日本メーカーの逆輸入ブラン
ドが入ってくる状況で、日本人は日本車かドイツ車しか買っていないといって
も、言い過ぎではありません。

 品質にうるさい日本人がこれだけ評価しているわけですから、その品質の魅
力がどれだけ大きいかが分かります。

 ドイツは貿易黒字のGDPに対する割合が中国並みに高く、その輸出依存症の
体質は、米国のエコノミストなど一部から強い批判を受けている状況ですが、
品質を高めて競争力を維持する姿は、日本にとっても一つの参考になるのでは
ないでしょうか。
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