グローバルな金融経済の動向を、ユニークな視点を交えてお伝えいたします。

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来年は日本株がいよいよ上昇か?

 今年の株式相場もあと数日で大納会を迎えますが、どうやら昨年末とほとんど代わり映えしない水準で終わる可能性が高そうです。

 相場を詳しく見ていない人からすれば、「まだ日本株は冴えない」という印象を与えたかも知れませんが、詳しく中身をみると、なかなか面白ことに気がつきます。

 まず、株ではないのですがリートが最後の3カ月で大幅に上昇しています。9月までは少し上昇してもすぐに押し戻されてしまうような状態が続いていたのですが、日銀がリートを購入すると発表したのをきっかけに、3ヵ月間ほぼ一本調子に近い上昇となりました。

リート


 年末にかけて、上昇したのはリートだけではありません。リートに少し遅れてジャスダックやマザース、さらに少し遅れて東証二部の株も、定規で直線を引いたようなチャートを描いて上昇しました。

 リートや小型株の上昇は、リーマン・ショック以来凍りついて銀行預金などの安全資産に避難していた個人の金融資産が、ようやく、少しずつではありますがリスク資産に向かい始めたことを示唆しているように思えます。

 リートの配当利回りの魅力については、筆者はことあるごとに触れて来たつもりです。最近の価格の大幅上昇で利回りはだいぶ低下しましたが、それでもリートは4.5%の利回りがあります。

東証二部加重平均の配当利回りは2.14%、東証一部の加重平均でも1.97%あって、引き続き1%台そこそこの10年国債の利回りの倍近くはあるわけです。(12月24日現在)。

 日本の株と世界の主要株の比較でいえば、PER(株価収益率)は米国の最も主要な指標であるS&P500よりもやや低く、DAXなど欧州株よりはやや高めという状況です。

 今の日本の株価のバリュエーションで特に低いのが、PBR(純資産倍率)で、東証一部は1.13倍で歴史的な低水準圏にいますが、二部に至っては0.65倍と株価が純資産価値を遥かに下回っている状況です。

 個人的にも東証二部のいくつかの銘柄を詳しく見続けているものがありますが、例えばトップ・メーカーの下請けという地味な業態で、リーマン・ショック後の荒波のなかでも、地道な努力でコツコツ利益を出し続けている企業があります。そうした会社の株価が、解散価値の1/3程度しかないといった状況が珍しくないのです。

 そういう株を見ると、今の市場の評価は恐らく正当なものではなく、社長さんは「こんなにひどい評価しかされないのであれば上場などしなければ良かった」と嘆いている姿が目に浮かびそうです。

 ただし、市場もいつまでも、このような企業を放置することはないでしょう。行き場のない金融資産はうなるほどあるのです。

 このような企業の株価に必要なのは、きっかけだけで、何らかのきっかけで価格の上昇が始まれば、市場は割安に放置された株の存在に気が付いて、突然状況が変わるものです。

 そのような突然の状況の変化による見直し買いは、過去3カ月にリートの市場で起こったことであり、それが他の資産クラスでも起こる予兆は高まってきているように思えます。

 来年は、楽しみな年になりそうな気がします。
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