グローバルな金融経済の動向を、ユニークな視点を交えてお伝えいたします。

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米国のティー・パーティー旋風

米国の中間選挙は、予想通り共和党の圧勝となりました。

 今回の選挙の主役は、オバマ大統領でなくティー・パーティー運動でした。「テ
ィー・パーティー運動」とは、英国の重税政策に反抗し独立運動の前哨戦とな
った「ボストン茶会事件」(Boston Tea Party)から名前をとった、保守派の運
動の事です。

 もともと米国のリバタリアン(自由至上主義)の代表のロン・ポール下院議
員が、数年前に「ボストン茶会事件」を祝する会を催したことから、この歴史
的事件の名前が蘇ったとされています。

 ロン・ポール議員は、極端とも思われるほど徹底して政府の介入を嫌う「小
さな政府」主義者で、民主党オバマ政権の医療保険に関して政府の役割が増大
するのに猛烈に反対しただけでなく、かつては共和党ブッシュ政権のイラク戦
争を厳しく批判しました。

 米国の伝統は、国民に対しても外国に対しても、政府は関与しないところに
あるという考えで、その矛先は党派に関係ありません。

 昨年2月頃からは、オバマ政権が打ち出したさまざまな財政出動による金融
危機からの脱出策を「税金の無駄使い」であると批判する人達が、ロン・ポー
ル議員の活動を離れて、各地で自発的に「ティー・パーティー」と名乗った活
動を始めたようです。

 特に、オバマ大統領の医療改革法案の議論を巡っては、国民の意見が大きく
割れて、「政府の関与によって国民の自由が奪われる」ことに反対するティー・
パーティー運動が盛り上がりました。

 ティー・パーティー運動は、当初は「小さな政府」を主張する人達のまとま
りのないバラバラな活動であったのですが、2年前の大統領選挙で、共和党の副
大統領候補だったサラ・ペイリン氏を担ぎ出すなど、次第に共和党保守派の組
織的な運動に組み込まれようと変質している一面があるようです。

 余談ですが、サラ・ペイリン氏は次期大統領選挙の有力候補と言われていま
すが、個人的には大統領というよりは、田中真紀子氏的な人気という気がしま
す。

 ペイリン氏らの主張は、財政削減と言う意味ではロン・ポール議員の考えと
一致していますが、タカ派的な外交面という意味では全く見解が異なっていま
す。

 こういった状況に対して、徒党を組んで政治を行うタイプでないロン・ポー
ル議員は、ティー・パーティー運動が米国の伝統的な姿に戻るという当初の基
本的な信条と離れて来ていることを懸念しているようです。

 さて以上、ティー・パーティー運動について説明してきましたが、ロン・ポ
ール議員の考えが、今の米国人の心を掴む何かがあることは分からないではあ
りませんが、この運動が(ロン・ポール議員自身も望んでいない)どこかアブ
ナイ場所に行ってしまう危険も感じます。

 どうやら、今は、世界中の政治が不安定になってきている時期のようです。
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