グローバルな金融経済の動向を、ユニークな視点を交えてお伝えいたします。

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「正義」に目覚める時代がやってきた?


 2008年のリーマン・ショックは、筆者にとって文字通りショッキングな出来事でしたが、今年の地球上で起きている出来事も2008年に負けないほど劇的な状況であるように思えます。

 現在中東で起きているドミノ倒しのような独裁政権の崩壊劇は、二十数年前の「東欧革命」との類似性が指摘されますし、さらにその数十年前の東欧などの動乱の時代と重ね合わせる向きもあります。

 どうやら、何十年かの周期で、地球と言う惑星に住む人々の間に、自由や正義に対しての意識が同時多発的に高まる時期が訪れるようで、今はまさにそういった時期であることは間違いないでしょう。「時代の空気」といっても良いのかもしれません。

 興味深いのは、そのような動乱の時代にこそ、それぞれ個人の本質的な人間性や、それまで覆い隠されてきた都合の悪い事実が、やや極端な形で、表面化する事です。

 20年前の「東欧革命」でも、ポーランドのように穏健な政権移譲が行われた国があるのに対して、ルーマニアではチャウシェスク政権が国民を力で封じ込めようとして、結局は自身が哀れな末路を辿ることになりました。

 今回の動乱の季節でも、チュニジアのベンアリ氏やエジプトのムバラク氏のように、穏便な形で退く政権がある一方で、カダフィ政権のように、チャウシェスク政権と同じ道を辿ろうとする政権もあるわけです。

 リビアでの出来事は、カダフィ氏の残虐な本質を改めて確認させただけでなく、周辺の一部欧州諸国が原油による富が生みだす「国益」を重視するあまり、カダフィ政権と親密な関係を結んで来た事などが暴露されるという効果も持ちました。
 
周囲に美女をはべらせるというカダフィ大佐と共通の趣味を持つベルルスコーニ伊首相とは、盟友関係にあり両国は互いに大きな投資や援助を続けて来た事が世界中に知れ渡るところとなりました。

 最近ベルルスコーニ氏は「この国を売春宿にするな」と叫ぶ、百万人のイタリア女性のデモにあったばかりですが、またしても氏がどういう性分の人物であるかを曝け出すことになったわけです。

 後ろめたい秘密の暴露と、それに憤慨する人々の行動という構図の点では、現在地球を覆っている革命的な空気の醸成には、昨年のウィキリークス騒動は、一つの契機になっているような気もします。

 このような「空気」は、日本にも大きな作用を及ぼしていることは間違いないでしょう。最近の日本の政治家の間にも、自身の考えや理念に基づいて思い切った行動に出る議員がちらほら出だしているのは、正義感を行動に移すという、地球全体の機運と無関係でないように思えます。

 そして、われわれの身近でも変化は起こり始めているように思えます。日本の国技である大相撲の八百長問題など、一部の人々にとってはプロレスの興行と同程度に日常茶飯事の出来事であったと認識されていたにもかかわらず、なぜか長年にわたって問題が表面化しませんでした。それがようやく今になって、もしかするとドミノ倒しのように解明される可能性さえ、感じさせる状況になりつつあります。

 さて、地球上で始まった正義感を実行に移す機運は、まだまだ始まりに過ぎないように思えます。日本の政治の機能不全が悲惨な状況であるのは、政治家たちの資質の問題だけでなく、メディアや官僚制度、さらには海外からの横やりやそれらの複合的な癒着など、さまざまな病巣があるのでしょう。

 今回の地球上を覆う機運が、そういった古くからの病巣にメスが入り膿が出るきっかけにまでつながればよいのですが・・・。

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